ここは、【ライアーツ国】の王城。

今日は、ここで舞踏会が開かれている。


ライアーゼン・アリシアも、そのまた招かれたうちの一人の貴族の令嬢だった。

アリシアは、疲れて一人でそっとバルコニーに出ていた。

はーぁ…。本当に暇だわ。お父様は、なぜこんなところに連れてきたのかしら…
苦手だと知っているくせに。ムウッって顔を歪ます。


私は、ライアーゼン家の両親の実の娘ではない。

けれど、今の両親は実の子当然に育てていてくれる。