あの日のパーティーから私達の偽装結婚が始まった。

あの日、手を繋いで入ってきた私達をみて令嬢達は悔しがり、父母は驚きこれまた王様とお妃様もびっくりしていた。

あのパーティーは、なかなか結婚しないラルフ様の先を見越して執り行われた結婚相手を決めるパーティーだったそうだ。だから私も呼ばれたのね。

でも、ラルフ様は何故私を?

いろいろ考えていると、

ガチャ

ラルフ様が帰ってきたそうだ。

「アリシア?いるかい?」

「はい。ラルフ王子様。」