‐Flower Grden of EDN‐

「・・・と、東吾先輩、それって、李生さんと別れろってことですか?」


おお、結構物分りいいなこいつ


「ま、それがお前のためでもあると、俺は思うぞ、うん」


とにかく俺は、丸く収めたい!!ただそれだけだ





「いやです!!!」



「ああ!?」

東吾は思わず声を上げてしまった

前言撤回!!

こいつ、全然物分りよくねー!!


「俺、どうしても李生さんと結婚したい!!」



だからさ~・・・・


東吾は今日何度目だろうと思いつつ、重い頭を抱えた



「匠~、お前、ウチの姉貴を犯罪者にしたいのか?

結婚もいいけどさ、お前、こんなこと自分の親にバレてみろ?

お前もだけど、姉貴なんかただじゃおかれねーぞ?」


「そ、それはわかってます!!

だから大学入るまでは、秘密にしようってことになってます」



ほう、姉貴そんなこと言って騙してやがんのか

我が姉ながら、悪どいとしか言いようがない

なんなら、ここで匠にはっきり言ってしまおうか


”それ、騙されてるだけだ”って



だけど、真剣に李生を想う匠の顔を見ていると

いくら自分が白黒はっきりつけたい性格だとしても、そんな非情なことを言えそうもない