‐Flower Grden of EDN‐

「・・・東吾先輩、俺、李生さんと結婚したいぐらい好きなんです!!」


け、結婚!?

おいおい、俺はいきなり花嫁の父か!!

なんで可愛がってた後輩に、こんな告白されなくっちゃいけないんだよ



「・・・あのさ、匠。お前の気持ちは”なんとなーく”わかったけど、姉貴もそう言ってんのか?お前とその、結婚したいとかさ」


「・・・それは」


匠の顔が急に曇ったのを、東吾は見逃さなかった


「でも、いつも楽しみにしてるって言ってくれます」


でも・・・、ってなんだよ


「で、お前のことが姉貴も好きだって?」


「・・・た、たぶん・・・だって、いろいろしてるし・・・」


おいおい、たぶんってなんだよ

いろいろってなんだよ


姉貴、本気じゃねーな、これ


「あのさ、匠。もーちょっと冷静に考えろ。しかもそれは受験が終わってからでも遅くはない!

つーか大学入って、ちゃんと卒業もして、就職したり、いろいろ人生経験してからでも遅くない!!

んで、どーしても姉貴がいいってんなら、俺は姉貴をくれてやる、これでどうだ?」



姉貴もとんでもねーな、こんな無垢な青年を、しかも受験前にこんな骨抜きにしやがって

今度会ったら、きつく言ってやんねーと