‐Flower Grden of EDN‐

わたしたちはその時、互の寂しさを肌で感じていた

李生は匠の、匠は李生の寂しさの理由はわからなかったが

冷たい肌を温もりに変えたいという思いは一緒だった

だからふたりのこの衝動は必然だった



わたしは、柚希に会えなかった寂しさと

いつまでもまとわりつく嫌な思い出から逃れたかった

匠という純粋にわたしに愛を注いでくれる存在を留めておきたかった



そして匠は、李生に愛されているという自信を欲していた

李生がなぜなにも話してくれないのか、なぜ自分に愛を語らないのか

匠の心はいつも戸惑いと寂しさで溢れていた