なん度も互の唇を奪っては、止まることのない深いキス

近くにあったベンチに流れ込み、匠の膝の上に、李生は両足を預ける

その両足の間、スカートの隙間に、匠の手が滑り込む


「・・・・ダメ」


李生は忍び込んだその手を止める


「なんで?」匠は李生の耳元で言う

今日はいつもと違って妙に色気のある声に聞こえる

ドキッ、と匠に”男”を感じてしまった



「・・・こんなところじゃ」


「じゃ、どこならいい?」

いつものように、匠は素直に引き下がらない

いや引き下がれないところまで来ていたのかもしれない

熱い吐息を耳に吹き付けて、李生に問う


「・・・・どこって、今日はダメだよ。やめよ?」


優しく行為の終わりを誘う


「李生が誘ったんだよ?責任とってよ。俺はもう、我慢できない」


そう言いながら、李生の首元にキスをして、忍ばせた手をやめようとしない