「たくっ、いいや。んじゃ、次、舞の仕返しね」


え・・・・

舞・・・・?


「舞と柚希がうまくいきそうだったのに、アンタが邪魔したんだからね。
アンタと関わってから、柚希変わったんだから。

どんな手使ったか知らないけど、柚希とアンタのことなんか絶対認めない」


どういう、こと・・・・

認めないも、なにも、

それに人の恋愛がうまくいかないのを、どうしてこじつけるようにわたしに擦り付けるの?


わたしはもう呆れてしまうしかなかった

こんな子供の集団に、わたしひとりつるし上げられている


「バーカ」

その声と共に、ひとりが石を投げつけた

すると連鎖反応するように、またひとり、またひとり、

そして無数の石が四方八方からわたしを目掛けて飛んでくる


「や・・・イタイ・・・」


「見えるとこはやめたほうがいいね。あとからいろいろ面倒そうだし。それ以外だったら、どこに投げつけてもいいんじゃない?クスクス」

面白がるように誰かが言った

もうわたしに恨みがあるとかないとか

そういうことではない

ひとつのイベントが盛り上がってきた、それだけのことのように思える