だが、ある日突然、坂野がぱったりと学校に姿を見せなくなった

わたしには理由がわからなかった


あの頃、先生の連絡先など知るはずもなく、ただ毎日坂野が励ましてくれたことを信じて、坂野が学校に来るのを待った


ところが数日すると、代りの担任だという女性教師が教壇に上がった



・・・・・・



坂野先生が



学校を


辞めた



・・・・・・・・・・・




これほどショックで目の前が真っ暗になったことがあるだろうか

わたしはズシンと重くなった頭をもたげた


どんなに陰湿な嫌がらせを受けようと、わたしは坂野の言葉を信じてきたというのに・・・・・


坂野先生がわたしを裏切った?

ねぇ、そうなの?

ねぇ、教えてよ、先生