‐Flower Grden of EDN‐

「・・・・ちわ」


女の子は適当に挨拶を返し、李生をすぐに視線から消した


「じゃ、もういいでしょ?早く行こうよ!」


纏わりつきせがむように、匠の腕を引っ張る

匠は一瞬申し訳なさそうな顔をしてから


「ごめん、瑠璃。俺、やっぱ帰るわ。みんなには適当に言っといて」


瑠璃と言われた女の子の手を払うと、李生の隣について「行こう」と言った



「ちょっと!!匠!?わたしひとりでここから行けっていうの?!ねぇ!!匠ってば!!」


瑠璃は慌てて叫んでいたが、匠は李生の先をどんどん行く


李生はいいのだろうかと振り返ったが、瑠璃の方から「ふん!」ときびすを返して行ってしまった



「匠、いいの?あの子すごく怒ってたよ?友達となんか約束あったんじゃないの?」


先を行く匠に小走りで追いつくと、李生は匠の腕を引っ張って止めた