柚希の店を出た匠は、どこへいく当てもなく彷徨い、いつの間にか繁華街を歩いていた
辺りは煌めく光に溢れ、人々の他愛もない話し声が束になって匠の耳をざわつかせる
・・・俺はこれからどうしたらいい?
家には帰りたくない
頼れる人もいない
結局俺は、ひとりじゃ何もできない子どもだ
住む場所も、人も金もなければ、自分の居場所などない
わかってた、それぐらい
だけど、きっと誰かが
・・・違う
会えばきっと
李生が
俺の手を取って一緒に居てくれるとどこかで期待してた
柚くんが、俺と李生を応援してくれて、それでなんとか母さんだって許してくれて、それで丸く収まるはずだったのに
なのになんで俺、今、こんなところでひとりなんだ、、、、


