「・・・ごめ、匠。だけど俺は「だからもういいって!!!」
「・・・・柚くんの言葉が、、、、一番キツい」
「たくみ・・・」
「・・・・俺、柚くんだけは最後まで信じてたのに、、、、
もう、柚くんしかいなかったんだよ?
俺のこと、わかってくれる人。
俺にはもう頼れる人、・・・柚くんしかいなかったのに・・・・
・・・・俺が
俺が、ふたりをまた会わせたってこと?
・・・・なんで、俺、ここに李生、連れてきちゃったんだろ、、、、
なんで、柚くんなんかに・・・
もう、なにがなんだかわかんないよ、、、」
匠はよろけながらゆっくりと立ち上がった
「おい、大丈夫か?」
駆け寄ろうとした柚希を、匠は大きく避けて通り過ぎた
「・・・・柚くん、俺、何も許してなんか、いないから・・・・」
匠は小さい声でそう言うと、恐ろしく不穏な空気とともに、裏口から肩を傾けた格好でゆっくりと出て行った
柚希は締まるそのドアが、ガシャンと鉄の重みで鳴るのを聞くしか出来なかった
追いかけることなど出来ない
・・・・これで、良かったのか、、、?
柚希にはわからなかった
匠との縁も切れたのか、どうなのかわからない
ただ、何を言ってもこの状況は避けられなかった
今度こそ、俺は李生を選んだのだから