「政宗くん、じゃあこのレモングラスのティを頂こうかしら」
咲子はメニューを指差して言った
「はい、今の滅入った気持ちをスッキリさせるには丁度いいと思いますよ。
すぐに淹れますから、待っていてください」
咲子が政宗の淹れたハーブティで、つかの間の休息を取ろうとしていたとき店のドアが開いた
「いらっしゃいませ。おひとりですか」
政宗は見ない客だと思いながらも声を掛けた
彼は入ってくるなり、キョロキョロと辺りを見渡して、政宗の問いに答えずに言った
「あの!ここに片田李生さんとう人が働いていると聞いて来たんですが・・・」
そう彼が声を発したと同時ぐらいに、咲子がカウンタ-席から振り向き「匠!?」と言った
「か、母さん、なんでここに・・・」
ふたりは驚いた顔を見合わせた
政宗はその様子を見て、ここに李生がいなかっただけマシかと思いつつ、タイミングの悪さを呪っていた
「それはこっちのセリフよ!あなたまだあの人を探しているの!?」
「母さんには関係ない!」
「関係なくないわ!あなたあの人のせいで酷い目にあったのよ!それなのに、まだ未練がましく!!」
「母さんこそ・・・!!」と匠が言い返そうとしたとき、政宗が割って入った


