‐Flower Grden of EDN‐


なんなんだろうな・・・

キスってどんなだっけ


なんか単に何かに唇を乗っけてるだけって感じ

こんなに味気ないものなんだっけ


なんだろ、この虚しさみたいな

胸の高鳴りのひとつもない



それでも、瑠璃が震える体で自分を求めてくるから

なんとなく続けてしまう


なんだろ、いつまでしてればいいんだろ

なんか終始つかないな


面倒くさい・・・・



匠が、そんな上の空で瑠璃と唇を重ねていると、ブレザーのポケットで携帯が震えた


あ、なんか離すタイミング


今だとばかりに、匠は唇を離しディスプレイの相手も見ずに、電話に出た



「もしもし」


瑠璃は、その行動にショックを受けているようだったが、そんなことは匠にとってどうでもよかった

このタイミングで電話をくれた相手に感謝したいぐらいだった


そして、その電話の相手が話すことを聞いているうちに、匠の眠気まなこは見開き


「え・・・、李生さん・・・それ、本当ですか!?」


そう叫ぶように言うと、掛けてきた主に何度も礼を言って携帯をまたポケットにしまった

匠はすくっと立ち上がり、部屋を出ていこうとする

ドアまで行ったとき、やっと瑠璃の存在に気づいて言った


「あ、俺、これから行くとこあるから。とりあえず、家帰りなよ」


「え・・・」


瑠璃が戸惑っていると、匠は苛立った様子で言った


「いいから早く!!もたもたすんなって!!」


その怒とうに、瑠璃は一瞬ビックっとして慌てて身支度を整えると、匠のそばをすり抜けて小走りに出て行った

また匠も小走りに、そしていつしか全力疾走で、目的の場所へと急いだ



俺、なんで走ってんだ

走って行って

それで

あの人に

なんて

言うつもりなんだ・・・・


何も思いつかないまま

ただ足が動くままに

匠は走っていた