「つーか、あんた一体姉貴のなんなわけ?
世話になったのはわかったけど、なんでそんなに帰したくないわけ?
なんか理由あんの?」


姉が世話になった人物だと思って、丁寧な口調で接していたが、東吾の中で何かがプツリと切れてしまった


「と、東吾!そんな言い方無いよ、、、ごめんなさい!弟が変な口の利き方して・・・」


「つーか、姉貴も何謝ってる訳?結局、自分も帰りたくないんじゃねーの?」


東吾のイライラは止まらなかった
最近、人とろくに話したりしなかったせいかも知れない

「わ、わたしは、、、」

東吾に帰りたくないんじゃないかと言われて、李生は押し黙った

そこで、しばらく黙っていた政宗が口を開いた

「じゃ、君に聞くが、彼女を連れて帰って、君はずっと彼女のそばに居られるのか?彼女を守れるのか?

もしそうなら、彼女を帰してもいい」


「なっ」

東吾は言葉に詰まった