「んも~、今のでホントしらけた。も、大丈夫!!行くよ?」


「どうぞ、おおかみさん(笑)」


李生はまだふざけている


「んもっ!!」


李生が押さえている閉のボタンを匠が外した




そして


・・・・・ここまでは良かった


わたしはここで匠が用意したサプライズに大げさに喜んで、匠も満足してあとは軽くお茶でも飲んで帰ればそれで済んだのに



人生って


なんて

なんて




匠、わたし、わたし・・・・・



再会してしまったのだ



こんなにふざけて入ったビルの中で


わたしが焦がれて止まなかった



伊藤 柚希に