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一通り、柚希と政宗の挨拶がわりのような言い合いが終り、ようやくカウンター席に落ち着いた柚希がミントティーに口をつけている

店には、また少しずつ客が増えてきて、李生と政宗は接客を始めた

李生が客から注文をもらって、政宗にオーダーする姿を目で追いながら柚希は物思いにふけった


李生がここで働きだしてから、フラワーアレンジメント教室が始まる前や最近雇ったパートさんに店を任せて政宗の店に足を運ぶようになった

本当は李生を自分の店で働かせたかったのが本音だが、いつ匠が訪ねて来るかもしれないと思うとそうもできなかったのだ


ただ、匠とは”協力できない”と電話で話したあの日から全く連絡を取っていない

ましてや匠の母親、実姉の咲子が連絡してくるはずもない


「ハァ・・・」

柚希は思わずため息をついてしまった


結局俺は、李生をどうしたいんだろう・・・・

甥っ子との縁も切れてもいい、そう思って覚悟していたつもりなのに、どこかで匠が今どうしているのだろうとか
そんなことをふと思ってため息をついている

いや、もう完璧李生と恋人同士になれていたのなら、そんなことで悩んだりしていないと思う


あれから・・・・・

李生とは何度かキスをしただけで、政宗のところにお願いしてからはこうして店で会って話すことしかしていない


今、俺と李生は一体どんな関係なんだ?