「こんちわ!!」


勢いよく入ってきたのは柚希だった


「わっ、い、いらっしゃい。柚希くん」


少しびっくりした李生の隣で「来んな!」と政宗が間髪入れずに言った



政宗に来るなと言われて、柚希と政宗の言い合いが始まる

「ぁ、あの・・・」


李生はどうもこのふたりのやりとりがまだ慣れない


「来んなとはなんだ、来んなとは」


「来んなってんだから、来んな。邪魔、迷惑、帰れ、仕事しろ」


「はあ!?お前こそ仕事しろよ、茶なんか飲んでないで!」


「俺は飲んでない、李生になら淹れたけど」


「はあ!?今、り、李生って、、、呼び捨てすんな!」


「お前に何の権利があってそう指図する」


「い、いや、権利はないが・・・と、とにかくダメだ!」



いつもながら、柚希が政宗に圧されて負けている
口で政宗から勝とうなど、所詮無理なのかもしれない


「ダメなのか李生?」

政宗が李生に真顔で問いかける


「え、い、いえ、わたしは大丈夫ですけど・・・」


「なら、問題ない」


「いや!片田もそこは否定しろよぉ!」

柚希は半叫んだ