「ン・・、いつまでもエレバーター止めてちゃダメね」


李生は、このままでは店に入る前にどうにかなりそうな匠から、あっさり唇を離した



「ぁ・・・、も・・・、李生の意地悪。俺のこれ、どうしてくれんの」

疼いている下半身にいやいやするように目をやる匠


「あらあら、じゃもう帰ろうか?」

笑いそうになりながら、李生は匠の顔を覗き込む


「こういうときの李生、ホント意地悪。・・・待ってよ、ちょっと今クールダウンするから。ふ~・・・」


必死にクールダウンする匠を邪魔するように、李生は頬や首元にしきりにキスを降らせる


「ちょ、やめてよ。李生!ぜんぜんクールダウンできないし!そんなことすると、ホントにここで襲うからな!」


ちょっと怒った匠はまた可愛いと思う


「きゃ~、ごめんなさい!おおかみさん(笑)」

ふざけていつもより高い声で匠に言う