‐Flower Grden of EDN‐

その沈黙を破ったのは柚希だった


「・・・でも、この勝負でわかったよ。俺はうぬぼれていたんだな。この試合みたいに、相手の気持ちを勝手に思い込んでいた。

・・・馬鹿だよな」


わたしは大きく首を横に振った

”本当はわたし、柚希くんが好き!!ずっと好きだった!!”そう叫びたかった

でも、涙が溢れて、なにも声に出すことができない

だって、柚希くんは、わたしの気持ちをなにひとつわかっていない

どうして、こんなに悲しくなる言葉ばかり並べるの


「・・・片田、先輩はすごい人だよ。片田は見る目ある。・・・もう、先輩と喧嘩すんなよ。
俺、片田が泣くの嫌なんだ。片田にはいつも笑ってて欲しい。

だって、俺は、片田が・・・・」


柚希が真剣な眼差しで、李生を見つめ返して言いかけたとき



「おいで、李生」と、制服に着替えた志紀が道場に李生を迎えに来た



え・・・・、待って、まだ・・・


李生は志紀の声に振り向いたものの、すぐに柚希に視線を移した


”ねぇ、今なにを言おうとしたの?”視線で柚希に促したが、柚希は悔しそうに唇を噛んだ後言った


「片田、行けよ。先輩が待ってる」


「でも・・・」


やっと出た言葉はそれだけだった


「いいから、早く行けって!!」


そう叫ぶように強く言って、柚希は後ろを向いた