わたしはなぜか目頭が熱くなった
どうしてだかわからない
ただ、未だに面を取らずに、負けを認めた柚希を見たいたら
泣きたくなった
鼻の奥がツンとして、いよいよ涙が溢れそうになったから
両手を口元に持っていって、鼻を覆うように被せた
だけど、そんなことは涙を止めるのに何の役にも立たなかった
ただ嗚咽を小さくすること以外
わたしの目から涙がひとつ、またひとつと溢れた
志紀先輩は、そんなわたしの涙には一切触れずに、着替えてくると一言道場を後にした
そこには、わたしと面を取らない柚希だけが残された
わたしの嗚咽だけが、道場に響いた
そして、柚希が鼻をすするような音がしてからこう言った
「・・・ごめん、片田。俺、全然強くなかった。志紀先輩に勝てなかった。
・・・片田は強い男が、好きか?」
わたしは泣き顔を隠して、首を大きく横に振った
強い男ってなに、そんなの関係ない
わたしは、わたしは・・・・
「・・・じゃ、志紀先輩が、好きか?」
わたしは顔を覆ったまま、首を縦にも横にも振らなかった
すると、柚希はゆっくり面を取り言った
「・・・・俺は、もしかして片田は俺が好きかもって、思ってた」
え・・・・
わたしも、ゆっくりと隠していた目から手を外した
柚希の額から汗が止めど無く流れ落ちている
その瞳は心なしか紅く、潤んでいるように見えた
しばしの沈黙、ただ互いに潤む瞳を絡み合わせる
どうしてだかわからない
ただ、未だに面を取らずに、負けを認めた柚希を見たいたら
泣きたくなった
鼻の奥がツンとして、いよいよ涙が溢れそうになったから
両手を口元に持っていって、鼻を覆うように被せた
だけど、そんなことは涙を止めるのに何の役にも立たなかった
ただ嗚咽を小さくすること以外
わたしの目から涙がひとつ、またひとつと溢れた
志紀先輩は、そんなわたしの涙には一切触れずに、着替えてくると一言道場を後にした
そこには、わたしと面を取らない柚希だけが残された
わたしの嗚咽だけが、道場に響いた
そして、柚希が鼻をすするような音がしてからこう言った
「・・・ごめん、片田。俺、全然強くなかった。志紀先輩に勝てなかった。
・・・片田は強い男が、好きか?」
わたしは泣き顔を隠して、首を大きく横に振った
強い男ってなに、そんなの関係ない
わたしは、わたしは・・・・
「・・・じゃ、志紀先輩が、好きか?」
わたしは顔を覆ったまま、首を縦にも横にも振らなかった
すると、柚希はゆっくり面を取り言った
「・・・・俺は、もしかして片田は俺が好きかもって、思ってた」
え・・・・
わたしも、ゆっくりと隠していた目から手を外した
柚希の額から汗が止めど無く流れ落ちている
その瞳は心なしか紅く、潤んでいるように見えた
しばしの沈黙、ただ互いに潤む瞳を絡み合わせる


