2本目
先ほどの柚希の攻撃と同じ手で、今度は志紀があっさりと一本を取った
だが、その切れと速さは先ほどの柚希とは比べ物にならないのを、素人の李生でも感じた
志紀がそれを知らしめようと、同じ手できたのかはわからない
「どうした?柚希。俺に痛い目みせるんじゃなかったのか、クスクス」
「・・・くっ、次は絶対負けませんから」
「本当だよ?クスクス」志紀はそう言った後、李生に聞こえないように柚希に近づいて言った
「李生は、強い男が好きだってさ。クスクス」
「・・・なっ」
柚希は思わず近づいていた志紀から、からだを離した
本当ならば、突き飛ばしてしまいたいと思った
だが、礼節を大切にするこの神聖な道場で、言葉の罵り合いだけでも武道の意に反しているのに、さらに志紀を突き飛ばすことはできなかった
志紀はそんな柚希を面白がるように笑って言った
「クスクス、じゃ李生勝負いこうか?」
「・・は、はい」
李生は、今ふたりの間に何が起こったのかわからなかった
ただ、この最後の勝負で、わたしの運命が決まるのだということらしかった
自分の思いなど、まるで無視で続くこのふたりの男の勝負が、李生にはまだ理解できていなかった
ただ、少しだけさっきから「勝って」と、ひとりの男に思いを寄せていた
勝ったらどうしてほしいわけじゃないけれど、勝ってくれたらと願う男が確かに目の前にいた
本当なら、今すぐにでも飛び込んで、馬鹿な勝負などやめてと彼に言いたい・・・
だって、このままじゃきっと、あなたは・・・・
先ほどの柚希の攻撃と同じ手で、今度は志紀があっさりと一本を取った
だが、その切れと速さは先ほどの柚希とは比べ物にならないのを、素人の李生でも感じた
志紀がそれを知らしめようと、同じ手できたのかはわからない
「どうした?柚希。俺に痛い目みせるんじゃなかったのか、クスクス」
「・・・くっ、次は絶対負けませんから」
「本当だよ?クスクス」志紀はそう言った後、李生に聞こえないように柚希に近づいて言った
「李生は、強い男が好きだってさ。クスクス」
「・・・なっ」
柚希は思わず近づいていた志紀から、からだを離した
本当ならば、突き飛ばしてしまいたいと思った
だが、礼節を大切にするこの神聖な道場で、言葉の罵り合いだけでも武道の意に反しているのに、さらに志紀を突き飛ばすことはできなかった
志紀はそんな柚希を面白がるように笑って言った
「クスクス、じゃ李生勝負いこうか?」
「・・は、はい」
李生は、今ふたりの間に何が起こったのかわからなかった
ただ、この最後の勝負で、わたしの運命が決まるのだということらしかった
自分の思いなど、まるで無視で続くこのふたりの男の勝負が、李生にはまだ理解できていなかった
ただ、少しだけさっきから「勝って」と、ひとりの男に思いを寄せていた
勝ったらどうしてほしいわけじゃないけれど、勝ってくれたらと願う男が確かに目の前にいた
本当なら、今すぐにでも飛び込んで、馬鹿な勝負などやめてと彼に言いたい・・・
だって、このままじゃきっと、あなたは・・・・


