‐Flower Grden of EDN‐

とにかく李生は新しい参考書と、参考書代のつり銭を母親に渡す義務があった

それさえきちんと遂行すれば、家庭教師としてあとは問題ない


今日は参考書を買って帰りに図書館で勉強するとも言ってある

時間を気にすることもない

少しぐらいは匠の希望も叶えてやらなくてはとも思う


匠はそんな李生にトコトコとついて歩く




・・・・馬鹿ね、こんな大人信用して




李生は時々、匠が不憫に思う時があった

ただ未成年というだけで

ただ歳が離れているというだけで

ただ好きになったのが

こんな悪い女だったとうだけで


李生は自分が悪い女だと思っていた

いや、自分で悪い女だと思うぐらいなら

まだわたし、そこまで悪くもない女なのかも


匠といると、自分がどんな女なのか

時々、自問自答してしまうのだ