そんなある日、練習の終わった剣道場で、志紀先輩に呼ばれた柚希と、わたしと先輩と3人きりになった
志紀先輩は言った
「李生、今選んでよ。俺と柚希どっちがいい?クスクス」
志紀先輩は笑っていたけれど、心は裏腹だとわたしは知っていた
柚希はわたしを不安げに見つめていたけれど、目が合うと拳を握って目を逸した
「志紀先輩、呼び出されてなにかと思ったら、冗談やめてくださいよ。
喧嘩でもしたんですか。だったら、早く仲直りしてくださいよ、俺帰りますから」
練習後の汗が、柚希のこめかみを流れる
彼はそれを腕で拭って苦笑いした
「え~、喧嘩なんかしてないよ~。ただ李生は俺と柚希どっちが好きなのかな~と思っただけ。
で、今聞いてるだけ、クスクス。ね、李生、好きな方に行っていいんだよ?」
志紀はまるで先ほどまでの激しい練習などなかったかのように、汗だくの柚希とは違い、さっぱりと小奇麗なものだった
もしかすると、それはふたりのこの問題に対する温度差の現れだったのかもしれない
志紀先輩は言った
「李生、今選んでよ。俺と柚希どっちがいい?クスクス」
志紀先輩は笑っていたけれど、心は裏腹だとわたしは知っていた
柚希はわたしを不安げに見つめていたけれど、目が合うと拳を握って目を逸した
「志紀先輩、呼び出されてなにかと思ったら、冗談やめてくださいよ。
喧嘩でもしたんですか。だったら、早く仲直りしてくださいよ、俺帰りますから」
練習後の汗が、柚希のこめかみを流れる
彼はそれを腕で拭って苦笑いした
「え~、喧嘩なんかしてないよ~。ただ李生は俺と柚希どっちが好きなのかな~と思っただけ。
で、今聞いてるだけ、クスクス。ね、李生、好きな方に行っていいんだよ?」
志紀はまるで先ほどまでの激しい練習などなかったかのように、汗だくの柚希とは違い、さっぱりと小奇麗なものだった
もしかすると、それはふたりのこの問題に対する温度差の現れだったのかもしれない


