‐Flower Grden of EDN‐

傷がジクジクとまた痛み出した気がした

それとも、ドクドクと心臓が鳴っているだけなのか、区別がつかなかった


「だって、ここで見捨ててったら、きっとまた化けて出てくるから、クス」


クスクスクスクス・・・志紀の笑い声が怖くもあり、ユーモアを含んでいるようでもあり、その真意はとても掴めなかった


李生は、ただ呆然と、また打ち付けてくる土砂降りの中

森林のような香の香りのする志紀の腕の中でじっとしていた


志紀のからだも、たちまち土砂降りの雨で濡れていく



・・・・わたしを、守って、、、、


その言葉を繰り返し、頭の中で考えていた


・・・・志紀先輩がわたしを、守って、、、、?


考えながらも、香の匂いが鼻をつき、なんだか頭がクラクラとしてくる


「李生、まずはこの傷治療しなきゃね。俺の家においで」


志紀は、李生を包み込んでいた腕を緩めてそう言った

志紀の長めの前髪から、雨の雫が零れてくる

なぜ志紀までこの雨に打たれているのか・・・・


「・・・アノ、あの、わたし、、、」


いくらクラクラする頭でも、李生は戸惑いを隠せなかった


突然現れた彼は


”救世主か、それとも悪魔か”


李生にはもう測れない