「わたしの誕生日は関係ないでしょ?それに!ちゃんと参考書買って行かなきゃ、お母さんに叱られるよ?

勉強時間割いて、何しに行ってきたんだって。ほら、さっさと選ぶよ?」



「関係あるし!だって、参考書でも買うって言わなきゃ、外でデートしてくんないじゃん!」


「バカッ!声が大きの!」

李生はシッ!!と指を唇に当てた


「なんでだよ~」

匠は小さな声で反論する


今日はいつに増して、子供のように駄々をこねる

わたしきっと育児に向いてない

だってちっともこんな駄々こねが可愛いと思わないもの


李生は適当に使えそうな参考書を手に取ってレジに向かった

匠の母親は、参考書代を李生に預けたのだ


もうこれじゃお使いもまともに出来ない子供についてきた大人だわ