‐Flower Grden of EDN‐

「匠、あの・・ 「もしもし、片田先生ですか」


ドキッ

な、なんで・・・・


李生の言葉を遮るように、聞こえてきたその声は匠の母親だった


「ぁ、ハイ」


「先生、どういうおつもりですか」


母親の声は明らかに怒りに震えていた

冷静を装っているが、今にも怒鳴りそうな威圧感があった


「ぁの・・・「わたしは先生を信用していたんですよ。それがなんですか、高校生の、しかも受験を控えた匠になんてことしてくれたんです!!」


母親は李生の言葉など、毛頭聞く気がない

ただ李生に隙を与えず、まくし立てた


「先生が電話してきたのはもちろん、この写真のことですよね?大方、お勤めの学習塾にも送られてきたんでしょう?

それで慌てて匠に電話してきた、違いますか?」


「・・・・ハイ」

「それで匠に何を言うつもりだったんですか?先生になにが出来るっていうんですか!?

インターネットに載ったものに関しては、こちらで根回ししましたからご心配なく。
もちろん、先生のためではありません、匠のためです!

今後一切、匠には関わらないでください!!もし関わるようでしたら、こちらも手段を選びませんからそのおつもりで!!」


李生に弁解の余地もなく、母親は電話を切った