‐Flower Grden of EDN‐

ああ、どうしよう

どうしよう
どうしよう
どうしよう
どうしよう



李生は講師陣と生徒たちの好奇の目をくぐり抜け、急いで学習塾のビルの外に出た

そして、ガチャガチャと慌ててバッグの中の携帯電話を探した

さっき流し込むようにして、自分の机の荷物を入れたため、バッグの中は物で溢れていた


はやく、早く、早く・・・!!

気持ちばかりが焦っていく

ようやく見つけた携帯電話を開くと、すぐに匠の携帯へ電話をする

ドキドキと堪らなく嫌な音がする心臓が、電話の発信音と連動する


はやく、早く出て!匠!


しばらく発信音が続いた後、電話に出た音がする


「匠!大丈夫!?」


李生は半ば叫ぶように言った


「・・・・」

匠はしゃべらない


「もしかして・・・」

李生は最悪の事態を思っていた


自分の身勝手で、匠を傷つけてしまった

受験を控えている匠をこんな形で世間に・・・

ああ、わたし、どうしたら・・・・