‐Flower Grden of EDN‐

塾長は続けた


「それから、今日の講義からしなくて結構です。

先生には、当塾に少なからず損害を与えたということで、自主退社を要求します。
こんな状況なのに、寛大な処置だと思ってください。

それとも、このことが事実であるか否か、この写真の中の彼と、その両親とで当塾と争われますか?」


塾長は、嫌らしいぐらいに銀に光る眼鏡を指で押し上げると、李生の瞳の中をさぐるようにじっと見つめた

李生はごくりとつばを飲み込んだ


・・・この人は、わたしがそんなこと出来ないと自信をもって言っている


李生はその瞳と、その言葉を否定することが出来なかった

なぜなら、胸にかき集めた写真がすべて事実以外の何物でもなかったからだ

李生はたまらずその瞳から逃れるべくそらすと、すべての写真を掬い上げた