「穂波、好きだ…。」 彼女の華奢な体を抱き締めてもう一度呟く。 クリームスパゲティも野菜炒めもなんでもつくる。 その代わり、そばにいろ。 隣で笑ってろ。 体を離しひとつキスを落とす。 照れを隠すように微笑む彼女もまた愛しくて今度は頭を軽く撫でた。 「私も、好き。」 この時間が、永遠に続けばいい。 穂波がいればなにもいらない。 本気で、そう思った。