・・・・・・


「うあーん、やだよぅ」


みんなは、式が終わった後で校庭で写真を撮りだした。



その中であたしは美奈に抱き締められていた。


「あたしもやだよ…。」

大好きな美奈。


美奈は泣きながらあたしの顔に顔を近づけた。



これから美奈と毎日会えなくなるんだね。



こんなあたしでも、高校生になれるのかなぁ?

あたしを抱きかかえて離さない美奈から優しく離れた。





「美奈…、とりあえず写真撮ろうよ!!ね?!」




美奈の目はすでに腫れていて、鼻は真っ赤っかになっていた。

お母さんたちは、カメラをもって微笑んでいた。


「ぴーす」

「ぴぃーす」


『ぴーす』って言ったら口が『う』の形になるのにね。



ピースをして、あたしたちは二人とも『う』の口で笑った。