「ごめんなさい」
「加奈子か?」
私はコクンと頷いた。

私はその場を逃げるように走った。

逃げた先は加奈子と過ごしているテントだった。

でも、テントには先客が居た。

加奈子だ……

沈黙の中先に口を開いたのは加奈子だった。

「あたし…言ってたよね?雄太のこと好きだって……」
「ごめんなさい」
「あたしから雄太を奪い取ったんだ…」
「ごめんなさい」

「最っ底」

私は泣きながら謝るしかなかった。

「ごめんなさい…」

そして、長い長いキャンプは終わった。

最悪な思い出となって………。