「美玲…」


「あのねえ、考えすぎ。拓海くんだって草太といたいからいるの!私だって同じ。離れる気なんて全くないから!親友なめんな!」



美玲の腕の力が強まる。

こいつの言うことはいつも俺を安心させる。
どんなパワーもってんだよ?

「ふっ、男前だな」



思わず笑みがこぼれる。
俺のモヤモヤはすっと晴れた。



「むっ!男前って純情な乙女に向かって失礼な!」


いじけるようにほっぺを膨らませる美玲。
子供かってな。
でも、美玲は俺に必要なんだ。
あらためて実感した


「美玲、ありがとな」


そして絶対カツアゲ犯をつかまえてやる。