「はいっ! 何ですか? 先輩」

そう言いながら目の前で首を傾げるのは、
俺によく懐く、
ひとつ年下のチワワみたいな後輩。

「小首を傾げるな」

「でも、似合ってるでしょう?」

きゅるるん♥という効果音でも付きそうな、
BL風に言うならば、
小悪魔系特有の笑顔を浮かべる陸。

「……、そうだな…」

これを向けられたのが俺じゃなければ…と、呆れを交えた腐った思いで頷く。

「わーい、これで白露先輩公認だ~」

何が楽しいのか、陸はますます笑みを深めた。

…無邪気受け(?)
姉さんに報告かな…