未来売ります。

タイムマシンが到着した廃墟を出ると、信じがたい光景が広がっていた。
一面、焼け野原。焦げた人間らしき塊があちこちに散らばっている。中には最期まで子どもを守ろうとしたのか、子どもに覆いかぶさった状態で絶命している女性の姿もあった。植物も全て灰になり、生き物の気配は感じられない。
風空の目には涙が溜まっていった。

どんなに画質の良い写真を見ても涙などでなかった。
カラー映像を見ても涙などでなかった。
それなのに、風空の涙は止まらなかった。
俵屋は、嗚咽を漏らす風空の背を優しくなで続けた。


「落ち着いたか?」

風空はコクリと頷いた。目は腫れているが仕方ない。
俵屋は目的地へと向かうことにした。
風空は俵屋の服の裾を掴んでついてきた。