私はいつもより、早く家をでて、 いつもより早く歩いて、 そして、 いつもより…早く屋上についた。 …さすがに早く来すぎたみたい。 七橋くんはいつもの屋上にいなかった。 もうしばらくしたら着くかなと期待を寄せたけど 七橋くんはこない。 「今日は…来ないのかな?」 春風が長く私の体に当たってたから少々寒い… まだ寒い時期なんだ…。 どれだけ長くいたんだろう、私は。 冷えた体がさらに私を寂しくさせた。 …期待しちゃってバカみたい…。 寂しい… 寂しいよ…。 「七橋くん…」