れながパフェのアイスが溶けてるにも構わず、 私を心配そうに見つめているので、 私は降参した。 「じっ実は、昔、男子にいじめにあったことが あって…」 「男子に…?」 「あっ、でも、いじめられてたといっても 暴力とか、そんな手荒なことはなかったから…」 そうわいっても、ボールをぶつけられたことはあるし、 悪口もいわれてハブられた。 でも、友達が一緒にいてくれて、心強かった。 だからまだましだったかもしれないけど、 私の心にはトラウマという名前が 未だに張り付いていたのだった。 「杏…」