次の日、僕は学校を休んだ。

熱は引いたし、大丈夫だと言ったけれど

担当医が、念の為一日だけ安静にしていろ、と外出許可をくれなかった。


はぁ~。

もうすぐ夏が来ると言うのに、僕は外にも行けず病室の中、か。

いつまでこの生活が続くんだろうか。

いっそ死んでしまえば、どんなに楽だろう。


「溜め息ばかり付いてると、幸せ逃げちゃうぞ~」

いつの間にそこに居たのか、看護師の麻子さんが立っていた。

「ノックくらい、してよね。」

「あら、したわよ。返事が無かったから入って来ちゃった。」

入って来ちゃったって・・・そんな軽々しく言うかな

仮にも、18歳の男子高校生に。