部屋に戻ってからも、ベッドに横になるけど

寝つけず、ずっと考えていた。



雪兎に最後に血をあげたのは、私。

雪兎が初めて吸ったのも、私。


と言う事は、術者が決めた相手って言うのは

私と言う事だ。


しかも、私は始祖直系の純血種。

一般のヴァンパイアは血を吸う事は出来ない。


それを知っていて

尚且つ、私も知っている人。


それが術者―――――


おそらく、それは雪兎の両親のどちらか

でも、私には雪兎の両親の記憶がない。

というか、多分忘れている。

どうして―――――