思わず、雪兎の髪を掬ったり

光に照らしてみたりする。


「ん……」

微かな呼吸を感じ、いろいろ触っていると

擽ったそうに身じろぎをした。


「うそ……生き返った?」

ペチペチと頬を叩いてみる。


「ん?…んー」

夢?コレって夢?じゃないよね。

思わず、自分の頬をつねってみたけど

痛い……


「雪兎!起きて、雪兎?!」

今度は、身体を揺すって起しにかかる。


「ん?……あ、おはよ。」

眼を擦りながら、眠たそうに私の方を見る。

間違いない。

雪兎が生き返った。


「雪兎―――ぉ!!」


嬉し過ぎて、雪兎に抱きついてしまった。

「おわっ…え?」

驚きながらも、雪兎はしっかりと私を抱きとめてくれた。