あの夜の公園の出来事から、数日後。

学校は夏休みに入った。

僕は、ほとんどの時間を病室で過ごしていた。

以前は毎日のように来ていた

蓮や燐は、最近は2,3日開けて来るようになった。

天気は凄く良いのに、気持ちは晴れない。

きっと、あの子の泣いている姿を見た所為。

会いたい――――

会いたくない――――

両極端な気持ちが、僕の心を締めつける。

何故なんだろう――――――

いや、理由なんて既に気がついているか。

僕は1つ溜め息をついた。



あ――――本、全部読んじゃったな。

新しいのでも、借りて来ようかな。