それを見た瞬間、加奈子の最後が想像できて。 傍にいてやれなかったことが辛くなって、部屋から飛び出してしまった。 莉子のこと、聞かれたときもそう。 俺はいつも肝心なときに加奈子と向き合えてなかったんだ。 加奈子だけじゃない… 莉子にも、 あいつらにも心を閉ざしていた。 俺にも、そんな過去があった。 それでも、あの日莉子が俺と向き合ってくれたから、 傍にいてくれたから、 俺は今こうしていられる…。 そして加奈子に、この言葉を伝えられることを幸せに思ってる。 「ねえ、ユキ…」 「ん…?」