「すでに白い羽根なんか頭につけてるなんて、お前が天使かよ」
冗談を言って、赤い目を細める。
そして…
「お兄ちゃん…」
「昨日お前元気ないように見えたからさ。…そんなんだけどやるよ」
シルバーの華奢なデザイン。
私の好きなピンク色の石がついて、すごくかわいい…。
「ありがとぉっ…」
ぎゅっと両手でそれを握った。
「天使ってさ…幸せを運ぶって聞いたんだ」
「え…?」
「次の手術、うまくいけばいいなと思って」
お兄ちゃんの優しさの証が胸元で、確かな輝きを放っている。
その表情は何よりも優しくて…。
お兄ちゃん…
「…うん!」
涙じゃない、笑顔で顔を上げた。
「絶対加奈子、治すから…!」
───・・・
ネックレスを握りしめながら、窓の外を眺める。

