その手が髪に触れる瞬間… 「奇遇だな」とお兄ちゃんが笑った。 「奇遇…?」 「…動くと取れないから、ちゃんと下向いて目瞑ってて」 「う、うん」 ふわりと手のひらが髪に触れる感覚。 そして…首元に冷たい何かが触れた。 「取れた」 お兄ちゃんの声に目を開けると。 「……これ…」 首元に光っているのは天使の羽根のネックレス。 「全然高いもんじゃないけどな…」 そう言いながら、お兄ちゃんは指で持った、本物の白い羽根の方を見つめている。 いつの間に頭についてたんだ…。