不良だらけの危険なバイトッ☆




「………えっ」




お兄ちゃんが黙り込む。


少し頬を赤くした、昨日と同じ表情。


しばらくの沈黙は穏やかな風の音を耳に送り届けた。


あたしの不安だけが、激しく、そこに居座る。


「ったく……」


その均衡を破るようにお兄ちゃんがクスリと吐息を漏らした。







「…ばーか」


夕焼けが照らした、笑顔だった。


「加奈子のこと置いて、俺が恋愛なんかするわけないだろ?


こう見えて、忙しいんだよ俺は」


「お兄ちゃん…」


クスクスと笑ってるお兄ちゃんはすごく楽しそうで…。


「ほら、バカなこと言ってるから頭にゴミがついてるよ」


「下向いて」とお兄ちゃんが手を伸ばしてくる。