不良だらけの危険なバイトッ☆


「こんな寒いところじゃまた風邪…って、加奈子?」


真っ赤な目をしている私を見てお兄ちゃんの足が止まる。


「その赤い目……泣いてたのか?」


心配そうな顔。


「お兄ちゃんの目だって、赤いよ?」


「それは元々だろ」


必死の笑顔で冗談を言うと、お兄ちゃんの表情が少し緩んだ。


「あのね…お兄ちゃん」


言いかけて、持っていたお兄ちゃんの財布を渡す。


「あ…そういえば忘れてたな」


財布を受け取って微笑むお兄ちゃんの顔。


少し前に受付で見たような表情。


あたしは大きく息を吸って、お兄ちゃんを見上げた。


「莉子さんのこと…好きなの?」