不良だらけの危険なバイトッ☆


夢中で背を向けて走り出した。


重い体はすぐ息が上がって、それでも走り続けた。


階段を昇って、たどり着いたのは屋上。


「はぁ…っはぁ…」


涼しい風に当たりながら、呼吸を整える。


弱りきった体が堪えられなくて、苦しみと言う名の悲鳴を上げる。


お兄ちゃんが幸せになれることなのに…


どうして涙なんか出てくるんだろう。


なんで…


夢中で拭うけど、それでも涙は止まらない。


ごめんね…


お兄ちゃん……



「加奈子……?」


聞き慣れた声に振り返ると、屋上の入口。


「おにい…ちゃん?」


「ここにいたのかよ、いつもみたいに病室にいないからすごい探したんだからな」


息が上がって、焦った顔してる。


きっと、病院中を探しててくれたんだ…。