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それは次の日の夕方のことだった。
窓の外の夕焼けがシーツを明るい色に染めている。
…今日はお兄ちゃん、バイトで遅くなるって言ってたし、お水でも買ってきてあげようかな。
私はベットから起き上がると、緑のスリッパに足を通す。
私の部屋から、自販機は結構遠くて、ロビーや受付の前も通らなくちゃいけない。
今日は結構混んでる。
みんな、お見舞いかな…?
なんて思いながら、通りすがりの受付を見つめた。
「あのっ、この病院に瀬戸雪夜君って人、来てませんか?」
…え?
1番身近な名前に私は立ち止まる。
「うーん、うちの患者リストにはその方の名前はないですね」
「そうですか…」
悲しそうな顔で受付に背を向ける女の子。
あの人は…もしかして
「この前の明細はここの病院であってたのに…」
そう呟きながら、私の前を通り過ぎていく。
すごく、可愛らしくてきれいな人。

