「総理のお付きが娘を誘拐するなんて世も末ね」 「あんな男に目をつけられるなんてかわいそうに…」 集まった人々が次々と不満を漏らす。 痛いほど辛くなる視線。 いつだって…。 隼人は冷静で余裕があって、何を考えているかわからない。 その心の奥に何を隠していたって、 それを感じさせないほどの強い人だった。 たとえそれが… 強がりだったとしても。 ”雪夜ー!!!!行けー!!!!” あの必死な声は…? ユキの瞳に映った、あの姿は…? その全ては… あたしのため?