ピ────・・・


虚しく消えていく機械の音。


腕から抜けた力。


目を閉じたユキは穏やかな表情をしていて、


眠っているようにも見えた。


今まで何度も浮かべていた苦痛から解き放たれたような…


安らかな寝顔。




なのに…


あたしの体はガクガクと震えが止まらない。





"どうして…"



逃げ場のない恐怖がただただ襲ってくる。




夢…?


これは全部悪い夢だよね…?