不良だらけの危険なバイトッ☆


"もちろん黒虎の奴らがそれを見逃してくれるはずがない、だから"


「ここから先へは行かせない」


その前に、一人立ちはだかった…


「隼人…っ」


"俺が奴らをくい止める"


「あいつらに手を出すんなら、俺を倒してからにしろ!!!!」


強い口調で、隼人が叫んだ。


どうして……っ。


あたしをパパに引き渡すのが、隼人の仕事でしょ?


それなのに……


どうして…………?


あっという間にフェンスの手前にたどり着く。


「はぁ…っ…く」


ユキは荒い息で、傷口を押さえている。


狭い屋上にはもう逃げ場がない。


ここは3階だから、フェンスの奥ははるかな下だ。


絶体絶命…


「莉子…」


そんな絶望の中、ユキがあたしの名前を呼んだ。


「飛び降りるぞ」


「…え?」